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『FIGHTING EX LAYER』発売1周年記念インタビュー(第2回)

2018年6月28日、FIGHTING EX LAYER発売から1年——。
1周年を記念して、西谷亮氏と開発スタッフである加藤氏と高野氏にMarinaがお話を 聞かせて頂きました。
インタビューは全3回に分けてお送りいたしております。

第2回では、開発チームが国内外のイベントに参加した時に印象に残ったことや嬉しかったこと、 キャラクターの技名や演出についての裏話、そして今後のアリカの格闘ゲームについての話などを 聞かせていただきました。
海外市場への意識
Marina:
TwitterのリプライやYouTubeのコメントを見るに、海外のユーザーから特に 支持されているコンテンツだと思うのですが、意図して海外向けに開発したものだったのでしょうか?
西谷:
もちろん海外だけってわけじゃないけど、日本北米ヨーロッパでも売れるようにと考えてた。
一番初めに発表した場所はEVOだったしね。
高野:
海外を意識したっていう点で言うと、テリー・ボガードがコラボキャラとして入った理由が、 実は海外の方の意見を聞いたからなんだよね。
Marina:
そうだったんですか!
西谷:
テリー入れてよかったよね。けっこう人気あるし。
高野:
そうですね。今までコラボキャラとしてありそうなのに、実は扱われてなかったキャラだったんで。
西谷:
すごいありそうなんだけどね(笑)
  • EVO:The Evolution Championship Seriesのこと。
    アメリカで行われている対戦格闘ゲームのeSports(エレクトロニック・スポーツ)大会のひとつ。


海外ではあのヒーローが大人気?
Marina:
西谷さんは何度か海外でのゲームイベントに足を運んでいらっしゃると思いますが、 直接見たり聞いたりして嬉しかったことや、ゲーム文化の違いにびっくりしたことはありますか?
西谷:
盛り上がり方が全然違ったことかな。
日本人も「うおお!!」とかは言うけど、スタンディングオベーションまではいかない。
けど海外の方は本当に喜んでやるので、びっくりしたね。
あとアメリカ人を応援する時に「USA! USA!」ってコールしてて、本当に言うんだって思った(笑)
Marina:
海外の方の応援は、熱さが伝わってきて良いですよね! 嬉しかったことはありますか?
西谷:
やっぱり、2017年のEVOで発表したPVに、スカロマニアが出た時のみんなの喜びようがすごかったことかな。
PVが出る前から「スカロマニアまだなのか?出してくれ!」ってすごく言われてて。
でもその時から未だによくわかってないんだよね、なんでスカロマニアが人気なのか(笑)
加藤:
日本にいた俺たちもスカロマニアが海外ですごい人気だよって話を聞いてびっくりしたけど、 実際はそんなに熱狂してる感じでもないんじゃないかな?って思う(笑)
高野:
キャラとしては好きだけど、使うかどうかは別って感じ。
西谷:
もちろん人気は今でもあると思うけど、スカロを使ってすごい遊んでくれてるかっていうと、 あんま遊んでないよね君たち?みたいな(笑)
高野:
やっぱ勝てる方がいいのかな?
加藤:
でも勝率が高いキャラがたくさん使われるかっていうとFEXLはそうでもないところがあって。
スカロに関しては、強さを追求するというより、隙がある面白さを求めてるんじゃないかな。
強くするぐらいだったらスカロドリームのモーションパターン増やした方が……。
全員:
あ~(笑)
海外のユーザーから人気なスカロマニア。
Marina:
加藤さんと高野さんは国内のイベントに出席されていると思うのですが、 印象に残ったことなどはありますか?
加藤:
リリース前の印象としては、熱心なファンがすごく多いタイトルだなって思った。
今のFEXLは大きいイベントじゃなくて、ゲームセンターで実際に遊んでくれてる人たちの小規模な 大会とか対戦会のコミュニティが支えてくれてるなって思います。
Marina:
それは日本だけじゃなく、海外で応援してくださってる方々にも 共通してますね。
加藤:
そうだね。なるべく全国とか世界中の人たちとも交流を図りたいなっていうのは思ってます。
実際、アップデートの当日に開発の人がユーザーと対戦する機会を設けようか、配信やろうかっていう話は 幾度となく立ち上がってて。
けどそれって本来コミュニティがやってくれるものだから、運営側が主導で本当にやっていいのかなって いう悩みもありますね。
Marina:
なるほど~難しいですね。高野さんはありますか?
高野:
嬉しかったっていう意味では、西谷さんが言ってた一番初めのEVOでの盛り上がりは、 嬉しいな~って率直に思ったね。
あとは、イベントでの話じゃないけど、海外の人達が新キャラクター参戦のPVを見て、 大喜びしてるリアクションの配信動画はものすごい好き(笑)
テリー・ボガードのエキスパートモードをクリアした時のリアクションとかもすごく 面白かった!
ああいうのは嬉しいですね。
Marina:
先程、ゲームセンターで大会を開いてくださっているコミュニティの方々の お話がありましたが、その大会にこっそり参加なさったことはありますか?
加藤:
開発から刺客を送り込んだことはある。
西谷:
けど負けちゃったんだっけ?
加藤:
それなりに上の方までいったけど、優勝はできなかったですね。
西谷:
うちでは1、2を争う上手さと言って過言ではないんだけどね。その人が負けました(笑)
Marina:
そんなことがあったとは!これからももしかしたら?
西谷:
あるかもしれない。Marinaさんが参加したらどうですか?(笑)
Marina:
一回戦で負けてしまいます……(笑)私を育てて頂ければもしかしたら!
加藤:
言っとくけど厳しいからね。俺ら(笑)
Marina:
えええええ(泣)
ガルダの『鬼燕舞』は、『コマ』⁉
Marina:
開発内で呼ばれるキャラクターの技や動きの俗称はありますか?
西谷:
あ~UFOとか?コマとか?(笑)
加藤: 
疾風の『旋陽炎・極つむじかげろうきょく』 とかそうだよね。
疾風の旋陽炎・極。
高野:
空中で出して、くるくる回りながら斜めに降りてくる技があって。
土星みたいにリングが回ってるから、開発内で「土星」って言ってた。
Marina:
それは面白いですね(笑)
加藤:
あとガルダの……。
高野:
コマね(笑)。
上から落ちて来たり、下でも使えるんだけど。あれはもう昔からコマって呼んでて、誰も正式名称言わない(笑)
西谷:
今みたいにみんな名前が出てこないんだよね。
Marina: 
ガルダの『鬼燕舞きえんぶ』 がコマと呼ばれていたとは……(笑)
加藤:
他だと、元々EXシリーズの技だから名称自体が決まってるものは多かったんだけど、 ドクトリン・ダークの技の名称変更とかあった。
西谷:
そうそう。シャドウガイストもあったね。
高野:
最初は全部「Death~」だったから『デスガバメント』をデスガバって呼んでた。
西谷:
それがα、β、γ系になったんだよね。
デザイナーの工夫あふれるキャラ演出
Marina:
個人的に、プルムの登場シーンでちびダランの人形がピョーンと出てくるのが 好きなのですが、そういった細かいけどこだわった部分はありますか?
加藤:
女性デザイナーが、プルムは追加でオブジェクトを出したいっていう意見を出してくれて、 そういうコンセプトに決まりました。
例えば勝ちポーズの投げキッスで出るハートのオブジェクトとか、『カインド*ウィンド』の竜巻の中に あるおひさまみたいな、シンボルとなる小物を入れてもらって。
タンバリンを使ったアクションも、デザイナーからの意見なんです。
Marina:
そうだったんですね!
加藤:
他のキャラで特徴的なのはロッソ。
ロッソのイメージはイタリアの伊達男で、属性としては炎。
だから火山をイメージさせる技があるんだけど、他にもアレンの『ソウルフォース』とかカイリの 『神気発動』みたいに火っぽいエフェクトの技があるから、もうちょっと味つけたいよねってなって 考えて、トランプを出すっていう案が出ました。

あのトランプは全部で10種類+キャラクター4種類分作られてて、ランダムで表示されるようなエフェクトの プログラムを組んでるそうです。
でも本当は、勝ちポーズはピザを食べてるポーズにしたくて、途中まで作ったけどチーズが伸びてる表現が できなくて、やめたらしい(笑)
Marina:
えー!?今はかっこいいポーズで終わってるので、すごく意外です(笑)
トランプを持ったロッソの登場ポーズ。
高野:
スカロマニアの場合、『スカロボール』でパーティクルみたいなのが出て、弾ける時にいっぱい カタカナの「ス」「カ」「ロ」が出るよ。
加藤:
他にも、ブレアは基本的にバトルスーツ着てる女格闘家っていう感じなんだけど、デザイナー的に技の イメージは氷。
だからパーティクルの細かい粒粒をよーく見てみると、氷の結晶みたいなものが飛んでたりする。
そういうところで、デザイナーたちがこだわって作ってくれた部分が見えると思います。
女性キャラの推しポイント
Marina:
女性キャラクターは誰推しですか?
西谷:
ん~ブレアかな。
Marina:
どうしてですか?
西谷:
なんだろ、一番簡単に動かせそうだなって(笑)
Marina:
ほんとですか?初心者から見るとすごく難しそうだなと思います。
西谷:
やるだけだったら簡単な方だよ。本当は弾を撃つキャラがいたら選びたかったんだけど。
Marina:
シャロンいますよ!
西谷:
シャロンはちょっとちがいますね(笑)
慣れればけっこう強くなれるけど、ピストルの弾は撃ってるとすぐ空になっちゃうから有効に 使わなきゃいけないので(笑)
考えながらは嫌だから本当はカイリが好きなんだけど、女性キャラなら操作しやすいブレアかな。
Marina:
加藤さんはいかがですか?
加藤:
紗波音かな?
Marina:
ちょっと意外でした。見た目でですか?
加藤:
見た目だね。
イラストだとけっこうかわいいけど、ゲームの中だとちょっと病んでる感じのギャップが俺の中であって(笑)
全員:
(笑)
加藤:
元気いっぱいなキャラクターなのか、美人だけどちょっとひねた感じなのか、こいつの本性って どっちなのかな?って惹かれるところがあるね。
Marina:
確かに、紗波音のボイスからかわいさと影がある感じ、 両方が伝わってきますよね。
加藤:
そうそう。良いか悪いかわかんないけど、二面性が出た感じがして面白いなと思った。
Marina:
では高野さんの推しキャラは?
高野:
自分は、作った時の思い入れもあってか、シャロン。
けっこう大きく変えたキャラだったから、作るのも時間かかったし。
最初のデザイン画ではスカートみたいな感じで前垂れがあったんだけど、前垂れだけにしてちょっと セクシーな感じにしましょうって言ったんだよね。
Marina:
いいですね~。
高野:
昔のシャロンってパンツスタイルでぴったりした服装だったんだけど、今回のデザインが 自分好みだったから、シャロンだね。
今後のアリカの格闘ゲーム
Marina:
最後の質問です。今後アリカの格闘ゲームでやりたいこと、 挑戦したいことなどありましたら、教えてください。
西谷:
……99人でやる?(笑)
Marina:
いいですねー!ぜひとも挑戦して頂きたいです!
西谷:
あとは、Fighting Layerのキャラも持ってきて、アリカオールスターズって感じかな。
高野:
いいですね。ニッティーとか(笑)
西谷:
ニッティーいいね!かわいいし。知ってる?ニッティー。
Marina:
……。
西谷:
知らないの!?アリカのキャラ!
Marina:
あ、すいません格闘ゲームのキャラクターかと思って頭の中を探してました(笑) ちゃんと知ってますよ!
全員:
(笑)
アリカのオリジナルキャラクター、ニッティー。
(公式HPや壁紙カレンダーに載っているので探してみてね!)
Marina:
加藤さんはいかがですか?
加藤:
難しいね。カスタマイズという要素は強氣でやった感じだけど、もっと個人が持ち込める要素が 大きいものをしっかり考えてみたい。
プレイヤーごとに違った個性が出せるシステムはまだ突き詰める要素があるだろうなとは思ってるけど、 やりすぎると結局すぐユーザーさんが付いてこなくなっちゃうなーというところもあり、難しいなと思ってます。
Marina:
最後に高野さんお願いします。
高野:
できなかったという部分だとやっぱり、Fighting Layerのキャラとか出したかったから、 それがやりたいなーっていうのはある。
あとは、いろんなキャラクターが画面上にたくさん出てくる系でうまく成り立つようなゲームができたら 面白いかなと思ったりしてますね。
Marina:
みなさんの意見を取り入れるとやはり、99人でやるしかないですね!
西谷:
もうこれは方向性が決まりましたね(笑)
Marina:
決まりましたね!次回は、99人アリカオールスターズ!!
全員:
(笑)
アレンポーズ高野 スカロポーズ西谷 シャドウポーズ加藤
(もしかして次回作?に参戦予定……!?)

◆Marinaの一言◆

ロッソがピザを持っている勝利ポーズは見てみたかったです(笑)『スカロボール』のパーティクルや ブレアの氷の結晶を細かいところまで見たことが無かった方は、ぜひ一時停止して見てみてくださいね!

第3回ではユーザーの方々からいただいた質問に、いくつかお答えいただきました。
そして、FEXLキャラ人気投票結果の予想をしたお三方は、トップ3を当てることができたのか!? 次回もお楽しみに!


NEXT:第3回へ続く

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