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『テクニクビート』プレイステーション2 移植記念スペシャルインタビュー

プレイステーション2版『テクニクビート』発売の真実
今回は、業務用ビデオゲーム「テクニクビート」のプレイステーション2移植を記念して、 スペシャルインタビューをお届けします。
テクニクビート移植の舞台裏に隠された真実を、弊社坪内が暴露。 そして、隠された秘密を弊社三原がぽろりと…。
プレイステーション2版は発売しない方向で会社は動いていたのですが、「ここまで作ったら 後戻りできないだろう」というラインを目標にこそこそと移植してたらですね、みつかってしまいました。
今回、テクニクビートのプレイステーション2版を発売される、 ということですが、 前回、アーケード版のインタビューを収録させていただいたとき、確か 「プレイステーションへの移植は行わない」というお話を聞いた覚えがあるのですが…
坪内
ええ。プレイステーション2版は発売しない方向で会社は動いていたのですが、
「ここまで作ったら後戻りできないだろう」というラインを目標にこそこそと移植してたらですね、 みつかってしまいました。
それは、いつ頃のお話ですか?
坪内
7月ですから、もうあらかた移植の作業が終わってからですね(笑)。
みつかったので、仕方なくですね、仕様書を提出して「これで出させてください」といったらですね。 おかえしとばかりに、仕様書のページ数がどかっと増えてました(笑)。

三原
僕が「(怒首領蜂)大往生、大往生」っていってた、隙をついてやってたんですよ。
それで、「わかった、じゃあどこまでいってんねん」って見てみたら、アーケードそのまま、 っていうか、まあ、そのままテクニクティクスの曲を増やしました、みたいな形になって たんですよ。
もともと、「ティクスがあるからビートはいいや」っていってたんですけど、「ぜひビートを コンシューマーで出したい」って坪内がいってたんで、出してもいいかな、と思い直したんですね。
でも、曲をふやして同じものを出しても仕方がないんで、ティクスと違う切り口で いってみようかな、と。
実際に、開発が再スタートというか、正式にスタートしはじめて からのコンセプトというのはありましたか?
坪内
コンセプト…「とりあえずやれ」でしたね(笑)。
プレイステーション2版になって、さまざまなモードが入って いましたが、そこらへんについては…?
三原
サドンデスモードはワンミス終了、終わりっていうモード、これはもう、挑戦してもらいたいですね。 どこまでできるのか。
それから、パズルモードっていうのは、アリカだったらエキスパートモードがあるって形だったん ですけど、例えば「3チェインしなさい」とか「4チェインしなさい」だけだったらメインのゲームと 変わらないから、パズルモード自体が全然別のゲームとして存在するぐらいのアイデアとボリュームを 詰め込め、っていったんですよ。
そうしたらまじめに作りすぎちゃったかな、っていう。かなりゲロ吐いてたみたいですね。
パズルモードに登場する、消えるマーカーとか動くマーカーはいつごろ 考えられたんですか?

坪内
ビートが作り終わったぐらいですね。アーケードのビートも作り終わったぐらいから、 なんかそういうマーカーのネタは考えてたんですよ。
三原
パズルモードはティクスとビートで使ってたギミックだけだったらぬるい、っていう話を したんですけど。 正直、よく考えついたなと思ってますよ。
ちゅーか、このアイデア出たならなんでビートに入れてへんねん、と思いましたけどね(笑)。
まあ無茶いったつもりやったんですけど、無茶にことごとく応えてきたんで、まあ、ここまで 無茶してんねやったら、もう全然、ほんっとにビート版、ティクス版に恥ずかしくないかな、と。
でも、業務部がえらいあわててましたよね。そもそもの発売リストに無かったものですから。
突然、売りますっていう話になったもので。業務部からも「テクニクビート、欲しいですよねえ」 っていわれたんですけど「イヤや」ってひとことで断ってたものだから、皆大あわて、でしたね。
最初から頭の中で、この曲はこうしようっていうのがありましたから。
新たに追加された「段位認定モード」については、 いかがでしょうか。
三原
サドンデスと、パズルと、段位認定。その3つ煎れたのにはいろいろと理由があるんです。
サドンデスのコンセプトって、キャラクターと曲に対する愛情で、パズルっていうのは スキルに対する、要はいかにテクニクビートのシステムを把握できてるか、段位認定は、 その曲に対してどこまで自分が 徹底的にのめりこめるか、あとキャラクターの個性を 使いこなせるか、っていう部分で、ようは3つ今回、でかい柱があるんですけど全て制覇したら 笑えますね。サドンデスクリアしたあとに、本当の地獄が待っていますよ。

全曲のクリアは社内で確認してるんですよ。問題は、集中力。パニクってくるんですよ。
自分の苦手な曲が来ると、意外と操作ミス、普段しないミスをしたりとか。

それでまあ「このモードで全曲クリアできたら、凄いねえ」、っていう話で落ち着いたん ですけど、魔がちょっと…二日前にさしまして。「全曲クリアしたら凄いうれしいやん。 でも、ひとつやること忘れてた」、と一つ追加をちょっと頼んだんですけど、ね。

坪内
全曲クリアした後にあれが来たら…ヤバイっすね…。
三原
でも、それに成功した人類をまだ見てないねん。
全曲クリアーしたらゲロ吐いてくれ、っていう。その瞬間に恐ろしい事が起きますから。 「まだそんな事を?!」っていう。
あ、でも別に2周目が始まるとか無いですから(笑)。
2周目が倍速で始まるとか、2周目マーカーの量が倍になるとか、考えたんですけど、俺らの 体がもたないんで(笑)。
一応、人がクリアできるものにしよう、とは思っているんですけど、ユーザーさんには、 ぜひ、戦っていただきたい、と。 まあ、最初はサドンデスを全部クリアするところから、ですが。
現在の開発状況はどのくらいでしょうか?
坪内
もうほとんど、終わってますね。
びっくりするような新曲が入ってますけど。
三原
びっくりします。最後まで、めがちゃん(めがてん細江氏)ともめた曲が1曲あるんです。
新曲は11曲ぐらい入るんですが、そのうちの1曲がすごい疑惑の曲です。
これまた、お楽しみに、という感じですね。

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